消耗しきって気づいた、消耗しない生き方
日本は世界でも有数の若者の自殺が多い国だとも言われています。
自殺の原因の一つは、生活が苦しいことがあげられるようです。
実際に、
「奨学金の返済やローンが苦しい」
「働いても働いても楽にならない」
「なんのために頑張っているのかわからない」
と思っている人は多いのではないでしょうか。
生活が苦しいと、何かと消耗しがちです。
かくいう私もそんなことを思いながら生活をしている一人でした。
元々、社会に出て仕事をしていた時は、上司や周りの人も夜中の1時2時まで働いてるような会社でしたので、毎日12-13時間働くのが当たり前だという感覚の人間でした。
ただ、周りが良い人ばかりだったのと、色々体験できることも楽しく特に疑問を感じていませんでした。
しかし、子供が産まれ働けなくなり、給料が減少してから、今の状態では子供を十分に育てるのが難しい経済状況であることに気づき、子供をあやしながら内職をするようになりました。
また、生活用品を購入する際は、1円でも安くなるように何時間も労力をついやしてました。
授乳で2-3時間おきに起きている中、さらに夜睡眠時間を削り、なれない育児と内職を掛け持ち。
そのうち、体調を崩して原因不明の症状(耳鳴りやめまい、顔面にシコリ等)が出たり、お金の使い方におおらかな主人に対してピリピリしたり、今から思うとまさに消耗しきってました。
世のお父さんお母さんは本当にすごいですよね。
お母さんは、当たり前のように子供と仕事と家事を両立して、人によってはさらに何らかの活動もしていますよね。
お父さんも、十何年以上長時間労働して頑張っていて、子供の面倒や家事までしていたり、頭が下がります。
一方私は、育児に、内職に、節約に、将来を不安視して色々対策することに対して、頑張りきれずに挫折してしまいました。
そこから、なぜ消耗しているのか考えるようになりました。
消耗していた理由と改善したこと
①自分にとって本当に必要なものや欲求を見極め、余計なことをしない
欲しいと思って買ったけど、実は使ってなかったり、本当に欲しいものとは違っていたということはないでしょうか。
また、時間をかけているわりに、効果が得られなかったり、幸福に結びついていない行為はないでしょうか。
私が消耗していた理由の一つは、家にものが多く、ものを買うのにも、それを処分するにも多くの労力をかけていることでした。
子供に必要なものはどんどん増えていく(でもお金はかけたくない)
一方、保管するスペースは限られているし、ものを売るにしても少しでもお金になるようにしたいというジレンマで、ものを売ったり買ったりするのに疲れていました。
お金とモノに、自分の行動が縛られていました。
清貧な大統領として親しまれているウルグアイの第40代大統領を務めたホセ・ムヒカ氏 は下記のように述べています。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
「人類は、消費社会にコントロールされてしまっています。 過剰消費システムが世界を壊しているのにも関わらず、多くの人が豪華な物やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。 私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。 幸せになるためにこの地球にやってきたのです。」
出展:日本の政治家にもう一度聞いてほしいエル・ペペの名言 : ひかたま(光の魂たち)
まさに、消費社会に人生を放り出している状態でした。
消耗しきり、疲れ切って我が子に接する中で、私や家族にとって必要なのは、お金やモノではなく、本当は楽しく元気に私たちらしく幸福に過ごすことだということに気づいたのです。
その後、あれこれ必要なものに思いをめぐらすことをやめ、最小限のモノを労力に見あった形で購入するようにし、モノを処分するのにも代行業者に任せるといった対応をとることで、ゆとりができるようになりました。
断捨離そのものは、精神安定にもとても効果があったのでその方法こちらに記載しています。
②未来のことをあれこれ不安に思ったり、過去のことを色々考えない
また、その他にも、時間を消耗している行為がありました。将来への不安から色々調べたり、過去に起きた出来事に対する不満について考えている時間です。
同時平行で作業をすることが多く、休める時にもネットであれこれ調べており、将来の不安についてあれこれ悩むことで疲れていました。
今生きていることの幸せを、感じ取っていませんでした。
今生きていることが幸せだなぁと思うこと。
過去のことは成長するために全て必要だったのだと思い、とらわれないこと。
未来については、今を良く生きていれば、最高の未来しか訪れないと思うようになったら、心配することが減りとても楽になりました。
時間の消耗を抑えるだけではなく、精神的な消耗も大幅に改善されました。
③こうしないといけない、すべきという思い込みを手放す
私の場合、前述のようにお金を稼ぐこともこだわっていたり、他人に迷惑をかけてはいけない、自分の力でなんとかしないといけないという思い込みが消耗を招いている原因でした。
迷惑をかけないように他人を気遣いすぎ、あらゆる状況を想定して事前に準備していたり、
お願いしても良いところで頼めずに、自分で苦労してやったりするといったことです。
それが大切な時もありますが、でもそうしなくても良い時もあるのです。
特定の価値基準や規範はどんな状況でも通じるものではありません。
消耗して寝込むくらいなら、柔軟に使い分けるべきでした。
その後、〜しないといけない、した方が良いというのは果たしてそうか問い直し、必要に応じて考えを改めるようにしました。
主人に対して怒るといったことも減り、楽になりました。
消耗せず、幸せに暮らすための方法
- 本当に望んでいることは何かを考え、そこに時間や労力をかけるように変える
- 部屋を片付ける
- 余計な買い物をしない
- なにか、不安や恐れを抱えてないか探ってみる。不安や恐れを受け止め、手放す。再度不安や恐れが湧き上がってきても、反応しないように努める
- いろんな価値感や人それぞれの常識があることに気づき、不満感を持つのをやめる
- 消耗をもたらす思い込みに気づく
- 自分を大切にする
当時の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。
消耗せずに、精神的にも、生活としても豊かに暮らせるような学びや、体験レポートを今後も記載していこうと思ってます。
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